◆日本将棋連盟会長・佐藤康光九段による電王戦の総括 「2012年に第1回として、当時会長の(故)米長邦雄永世棋聖が対決という形で大きな話題を呼びました。私も米長先生が1か月ほど寸暇を惜しみ、勝ちに向かって、日々鬼気迫る姿でパソコンに向かい、対策を練られていたのを間近で何度か見ていました。棋士にとって勝敗というのは「絶対に勝たなければいけない」部分があると思っています。そういう意味ではもちろんプロ棋士ですから、普段の対局で結果を残すことが求められるわけですが、それが人間であれ、ソフトであれ、どんな相手であれ、勝つために全力を尽くす精神を忘れてはいけないということを教えていただいた第1回だったと思います。第2回からは団体戦として、トータルの勝敗で決めるという形を行いました。いままで棋士が勉強する場合に、自分の能力を高めるためという意味合いでの共同研究が続いていますが、選ばれた5名の棋士がソフト
── 電王戦のトータルの結果を日本将棋連盟としてどう受け止めておられるか。名実ともにコンピュータが人間を超えたと認められるでしょうか。 佐藤康 皆さまにご判断いただくしかありません。しかし第1期、第2期と結果が出なかったということですから、コンピュータ将棋ソフトのほうが1枚も2枚も上手だったということは認めざるを得ないと思います。 ── 本局で印象に残った手は。 佐藤天 現段階ではまだ検証ができていませんので、分からないというのが正直なところです。自分自身が難所と感じたのは△5六角~△6五歩とされたところで、力を入れて考えた局面でした。そのあたりでの判断がどうだったか、とは思います。あとは△7五歩に対して▲5五角と打った手ですとか。ただやはり、いまの段階ではどこにチャンスがあったのかはハッキリと分からないですね。最終的には△8六歩のところでどう対処すればよいのかですね。もし難しかったとして
◆日本将棋連盟会長・佐藤康光九段による電王戦の総括 「2012年に第1回として、当時会長の(故)米長邦雄永世棋聖が対決という形で大きな話題を呼びました。私も米長先生が1か月ほど寸暇を惜しみ、勝ちに向かって、日々鬼気迫る姿でパソコンに向かい、対策を練られていたのを間近で何度か見ていました。棋士にとって勝敗というのは「絶対に勝たなければいけない」部分があると思っています。そういう意味ではもちろんプロ棋士ですから、普段の対局で結果を残すことが求められるわけですが、それが人間であれ、ソフトであれ、どんな相手であれ、勝つために全力を尽くす精神を忘れてはいけないということを教えていただいた第1回だったと思います。第2回からは団体戦として、トータルの勝敗で決めるという形を行いました。いままで棋士が勉強する場合に、自分の能力を高めるためという意味合いでの共同研究が続いていますが、選ばれた5名の棋士がソフト
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