週刊ダイヤモンド編集部 【第81回】 2009年01月22日 小売り事業で出遅れた住友商事が、 起死回生狙う“ネット専業スーパー” 住友商事が、小売り事業で勝負に出た。ネット経由で生鮮食品や日用品を受注し、翌日または指定日に配達するネット専業スーパーを立ち上げたのだ。今年10月の営業開始を予定している。 大手商社は三菱商事とイオン、丸紅とダイエーというように、小売りとの関係を強化しているが、住商は大手との連携はなく、出遅れ感は否めなかった。一方で総合商社における小売り事業の利益率は他部門より低く、消費低迷で小売り業への出資は保有株の減損リスクが高いのも事実。そこで目をつけたのが他商社とは一線を画すネットスーパーへの進出だった。 ネットスーパー事業は今後大きな成長が見込まれ、イトーヨーカ堂や西友といった小売り大手もいっせいに充実を図っている。 だが展開しているのは既存店舗の店頭商品を