日本株が崩れそうでなかなか崩れない。17日の東京株式市場で日経平均株価は一時、節目の3万6000円を上回る場面があった。終値では続落となったが、東京市場では投資家の買い意欲は途切れていないようだ。最大の買い材料は円安だ。株高が円安を生む「共振」のメカニズムがみえてきた。日経平均は17日、前日比231円高で始まり、午前中の上げ幅は一時600円を超える場面があった。2日ぶりに取引時間中として3万6
1月17日に緊急出版される広野博嗣『奔流 コロナ「専門家」は、なぜ消されたのか』(講談社)が発売前から話題になっている。当事者である西浦博氏自身が、自身のXで「自分で言ったこととはいえ、この国に関するエピローグの締めくくりを読んでつらい気持ちになってしまいました」と語っている。 政権と世論に翻弄されながら危機と闘ったコロナ感染症「専門家」たちの悲劇とは何だったか? 弩級ノンフィクションの一部を紹介しよう。 海外では惜しみない拍手が 2023年9月5日、私は京都駅の上にあるホテルの喫茶店で、京都大学大学院教授の西浦博に会った。尾身茂が新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長として最後に岸田文雄に面会してからちょうど1週間後のことだ。官邸からの去り際の朗らかな尾身の表情をどう見ていたのか。それを質問したかった。西浦は、こう答えた。 「あんまりだという思いはあります。キックアウトですよね」 なぜ
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