パナソニックの13年3月期の連結最終(当期)損益が500億円台の黒字になる見通しであることが9日、明らかになった。薄型テレビの生産拠点の整理などのリストラをテコに、過去最大となる前期(12年3月期)予想の7800億円の赤字から大幅に回復する。 売上高は前期並みの約8兆円。営業利益は約2500億円と前期見込みの300億円から大幅に改善するとみられる。 主力のテレビ事業は地上デジタル移行前の駆け込み需要の反動減で低迷し、年間販売台数が前期の約1800万台を下回る見込み。しかし、尼崎工場(兵庫県尼崎市)のプラズマパネルの生産縮小や、液晶パネルの茂原工場(千葉県茂原市)売却を含めたリストラを実施。さらに、テレビの販売機種を絞るなどして採算性を高め、4期連続の赤字だった前期から、損益ゼロへの回復を見込む。成長分野に据える太陽電池は、7月の全量買い取り制度導入を追い風に伸びる見通し。 12年3月期決算