大阪・梅田に広がる世界最大級の地下街を歩くようにインターネットでパノラマ検索できる地図サービスを、奈良先端科学技術大学院大と立命館大の研究グループが作製した。米グーグル社の「ストリートビュー」に似ているが、通行人はすべて自動で消去され、プライバシー問題は発生しない。全長約6・5キロの複雑な地下街の大半をカバー。一部を試験的に公開しており、7月以降に全面公開する予定。将来は店内にも入れるようにする計画で、梅地下振興に役立てる。 地下街の運営会社の協力で、障害者らが段差などの障壁なく買い物を楽しめるルートを検索できるようにと作製し始めた。名称は「大阪・梅田周辺地下街パノラマビュー」。カメラ6台を使い高さ約2メートル、周囲360度と上方を見渡せる車輪付きの装置を作り、5メートルごとに装置を止めて数分間ずつ動画を撮影。少しでも動くものをプログラムで認識し、通行人を消し、消去後は、人がいない瞬間の風