組合せ範疇文法(CCG)と高階動的論理に基づき「日本語の言語現象に対する網羅性」「計算機で扱うのに充分な形式的厳密性」「活用体系・統語構造・意味合成に亘る理論的統合性」を同時に満たす日本語文法を構築・提示する試み。 第1章 はじめに 1.1 文科系言語学と理科系言語学の乖離 1.2 理論言語学、記述言語学、自然言語処理の径庭 1.3 形式的、網羅的、統合的な文法理論を目指して 第2章 組合せ範疇文法 (CCG) 2.1 歴史 2.2 統語範疇 2.3 統語素性 2.4 意味表示 2.5 組合せ規則 第3章 日本語 CCG の構成 3.1 組合せ規則と日本語 3.2 日本語の統語範疇 第4章 語幹と活用語尾 4.1 五段活用動詞 4.2 一段活用動詞 4.3 変格活用動詞 4.4 形容詞 4.5 状詞 4.6 境界的問題 第5章 助動詞(二次的活用語尾