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ブックマーク / srad.jp/~yasuoka (6)

  • 安岡孝一の日記: 1956年7月1日アメリカ連邦政府決定―Dvorak配列不採用

    永田晃也の『イノベーションプロセスの複雑性』(BBIQモーニングビジネススクール, 2007年11月6日)にコメントしながら思ったのだが、1956年7月1日にアメリカ連邦政府が「当分の間Dvorak配列を採用しない」という決定を下したことは、あまり知られていない。このあたりに関して、私が調べたことを、ここに記しておこうと思う。 1955年11月21日、アメリカ連邦政府のGeneral Services Administration (GSA)は、Dvorak配列に対する比較実験の開始を発表した。発表にあたって、長官のEdmund Forsman Mansureは「Dvorak配列が、QWERTY配列より当に35%も効率を向上させるのなら、連邦政府が有する80万台のタイプライターを60万台に減らすことができる」とコメントした(『Charleston Daily Mail』1955年11月2

    TAKESAKO
    TAKESAKO 2007/12/11
    【つまり、Dvorak配列が仮に効率のいいキー配列だとすると、それは逆に、タイピストの雇用を不安定にする】
  • 安岡孝一の日記: 「QWERTYはわざと速く打てないように」伝説の日本上陸

    霊犀社2にもコメントしたが、日でいちばん最初に「QWERTYはわざと速く打てないように決められた」と公に言及したのは、坂村健の『TRONキーボードについて』(bit, Vol.19, No.1 (1987年1月), pp.83-90)の以下の部分だと、私は考えていた。 初期のタイプライタは機構が稚拙で,印字速度が速くなると印字棒がすぐ絡むという問題があった.これを解決するように試行錯誤で決められた――つまり速く打てないように決められたのが現在の配列である.この配列は,下から三段目の左から“Q” “W” “E” “R” “T” “Y”とキーが並んでいることからQWERTYキーボードと呼ばれている. ところが先日、都立中央図書館で、坂村健より以前の日での言及を見つけてしまった。うーむ、とりあえず、『世界発明物語』(日リーダーズダイジェスト, 1984年2月)の「タイプライター」の項(pp

  • 安岡孝一の日記: キーボードの秘密

    上田浩史の『ワールド・ワード・ウェブ』(研究社, 2002年12月)を読んだのだが、「キーボードの秘密」(p.108)に書かれている内容が、QWERTY配列に関するガセネタの典型例だった。あまりに典型的なので、こういう典型例のどこに嘘があるのか説明してみようとおもう。 一般に使われているパソコンやワープロのキーボードの配置はその左上隅6つのキーの並びからQwerty(クワーティ)配列と呼ばれます。でもこの並べ方は一体どうやって決まったのでしょうか。打つのに効率の良いように考えられたに違いない、と考えがちですが、実はそうではないのです。 容易に想像が付くように、コンピュータのキーボード配列はタイプライターのそれに由来します。初期のタイプライターは、ちょうどピアノやパソコンの初心者がやるように2の指だけで打つことを前提としてデザインされていました。が、タイプを職業とする人が現れるなど、人間の

    TAKESAKO
    TAKESAKO 2007/07/09
    >少なくとも「現在のクワーティ配列」の登場と、「紙を打つアーム同士」の登場とで、順序が完全に矛盾していることがわかる。
  • 初期のタイプライターの持つ欠点 | yasuokaの日記 | スラド

    佐藤洋一の『はじめての理系英語リーディング』(アルク、2007年1月)というを教えてもらったのだが、Unit 6の「QWERTYキーボード」(pp.24-29)の設問設定がトンデモで、かなりミスリーディングだった。 Reading Quiz? 答えを考えながら英文を読んでみよう 初期のタイプライターの持つ欠点を挙げてください。 上記の欠点を克服するため、QWERTYレイアウトで採用された方法を説明してください。 製品が市場で生き残るために最も重要な事柄を英語のキーワードで指摘してください。 QWERTY Keyboard Why doesn't the best product always win? Why doesn't the best technology survive in the free competitive market? To answer this questio

  • Dvorak配列の宣伝映画 | yasuokaの日記 | スラド

    August Dvorak監督のサイレント映画『A Motion Study of the Dvorak Simplified Typewriter Keyboard』(University of Washington / Robert Chick Studios共同制作 ©1942)が、YouTubeで公開されている(前編, 後編)という話を耳にしたので、さっそく見に行ってみた。一般公開されたことのない幻の映画なので、噂でしか知らなかったのだが、実際に見てみると、さすがにDvorak配列の宣伝映画だけあって、もの凄い画像が立て続けに流れる。何せノッケから Motion pictures show why the mastery of typing has been difficult. Here is one of the first workable typewriters, buil

    TAKESAKO
    TAKESAKO 2007/05/17
    yasuokaさんのライフワークだ
  • 安岡孝一の日記: QWERTY配列に対する誤解

    知識plusにも書いたのだけど、QWERTY配列に対する誤解は、あまりに多い。とりあえず、橋毅彦の『〈標準〉の哲学』(講談社, 2002年3月)から、以下の部分を取り上げてみることにする。 ショールズは、自分の作りたてのタイプライターでは、キーを素早く叩くと、キーの動きを印字に伝える金属棒(タイプバー)がからまってしまうことに気づいた。何とかタイプバーがからまないような工夫はないものか? そこでショールズは、キーの配列を変え、続けて打たれるようなキーがキーボード上に離れてあるよう配列し直した。その結果、キーを叩くスピードは遅くなったが、タイプバーはからまないようになった。その配列こそが、現在の標準配列として生き残ることになったQWERTYの配列だったのである。 アルファベット2文字の組み合わせのうち、英語では「th」を続けて打つことが最も多いのだが、この2字はQWERTY配列では非常に近

    TAKESAKO
    TAKESAKO 2007/05/11
    これは大変興味深い考察
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