ゴータマ・ブッダの生涯については、初期経典に言及する文章が散在してます。また、後代には伝記的経典も作成されました。 その中から古来、特に重要な出来事を四つ選んで「四大事」と言います。その四つとは、誕生、成道(悟りを開く)、初転法輪(最初の説法)、涅槃(入滅、逝去)です。この四つを誰が「大事」と決めたのか知りませんが、私には個人的な不満があります。 たとえば、どうして出家が入ってないのか不思議です。我々にしてみれば、出家したゴータマ・シッダールタに意味があるのであって、ただのシッダールタの誕生などは、どうでもよいことです。 それに初転法輪を言うなら、それを可能にした梵天勧請(梵天による説法の要請)も重要でしょう。 そこで、これらの仏伝のエピソードについて、日ごろ私がつらつら考えていることを書いてみようと思います。 〇誕生 これについては、要するに、彼は大変結構な生まれと育ちで、十分な教育を受
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