ブックマーク / heapsmag.com (12)

  • インクが一滴もいらないプリンター「インクレス」。特別紙もいらず、モノクロでの印刷は無制限に可能 | HEAPS

    「『インクレス』は、プリンター界における“フィルムカメラからデジタルカメラへの移行”のようなものです」 1950年代から格的な開発がはじまったといわれているインクジェットプリンターは、書物や文書を一文字一文字書き起こしし、活版印刷とは比べ物にならない速さで複製する現代の優れた発明品だ。3Dプリンターデスクまで書類を届けてくれるロボットプリンターまで登場するなど、昨今はプリンター発展期ともいえる。オフィス・工場・家庭で誰もが触れる身近なロボットのプリンターだが、彼につきまとう“めんどう”といえば、「インクカートリッジの購入・交換」だろう。カラーで何百枚も刷れば、またか…「カートリッジ交換サイン」。オンラインで一番安いカートリッジを探し、届いたらプリンターをガバッと開けての交換作業が待っている。 そんなプリンターのめんどうをオランダの大学院生チーム「Tocano(トカノ)」が解決してくれる

    インクが一滴もいらないプリンター「インクレス」。特別紙もいらず、モノクロでの印刷は無制限に可能 | HEAPS
  • 「娼婦・ポン引きの溜まり場」元危険地帯・タイムズスクエアでの10年。伝説のバーが残した5000枚の記録 HEAPS Magazineー時代と社会の、決まり文句に縛られない。

    ニューヨーク中で一番蛍光灯が使われていて、一番歩きにくいスポットといったらタイムズスクエアだろう。無数のネオンは休むことを知らずに灯りつづけ、世界中の足がこんがらがって歩道を占拠する。世界有数の観光地だ。 誰もが知るタイムズスクエアだが、数十年前、誰もが知っているとは限らない“過去”があった。娼婦にポン引きが昼夜転がり麻薬中毒者が虚ろに横たういかがわしい地区だった、という。そこに落ちていた煤汚れた歴史とありふれた人間模様の始終を、ある伝説のバーが目撃していた。5000枚の記録とともに。 娼婦、ポン引き、ゲイの溜まり場。駅前・人情酒場で マーティン・スコセッシ監督(ニューヨークの癖ある人間を描いたら右に出る者はいない)の映画『タクシードライバー』。それかニューヨークの70年代ゲイ風俗を生々しく描いた映画『クルージング』を想像してみてほしい。通りには娼婦やポン引き、ドラッグまみれのジャンキー、

    「娼婦・ポン引きの溜まり場」元危険地帯・タイムズスクエアでの10年。伝説のバーが残した5000枚の記録 HEAPS Magazineー時代と社会の、決まり文句に縛られない。
  • HEAPS Magazine 150万人がフォローする“エログロ不条理”のイラストレーター「道徳的に完全アウト。でもみんないいね!するよね」

    一枚絵のイラストや6コマ漫画、さらにショートアニメーションで展開。「来なら気持ち悪くなって怒りたぎることもあるテーマだけど、I LOVE IT(大好き!)って言われるんだよね」。ニューヨークで個展中のホアンさん、お茶ならできるよと返事をもらえたので、昼下がりに「なんでみんな、ホアンのエログロ不条理にいいねするんだろうね?」をテーマにお茶をしばいてきた。 ホアン・コルネラ「ぼくのインタビューは、だいたい嘘」 HEAPS(以下、H):今日はありがとうございます。 Joan:今日はまた個展に戻るから、30分間話そうね。 H:では、さっそく。ホアンさんの絵に関わる人生ですが、はじまりは幼少期にご自身の祖父に絵を教えてもらったことから、とか。 違うよ? H:え? 違うよ。おじいちゃんに教わってない。 H:でも、他誌のインタビューにそう書いてあったんですけど… 嘘に決まってるじゃないか。ぼくのインタ

    HEAPS Magazine 150万人がフォローする“エログロ不条理”のイラストレーター「道徳的に完全アウト。でもみんないいね!するよね」
  • フォトジャーナリズムの先駆け・グラフ誌『LIFE』。写真部長が語る「LIFEの写真哲学、良い写真の基準」 | HEAPS

    タイムズスクエアの前で接吻する男女、といえばわかるだろうか。スペイン内戦の崩れ落ちる兵士、月面着陸した宇宙飛行士と星条旗、といえば思い浮かべられるだろうか。 一流報道写真家のショットを大判ページで掲載。“表紙=人気俳優”の方程式は通じない。一枚の写真で読者にいかにして「情報」を伝えるか。そのフォトジャーナリズム性を20世紀をかけて歴史とともに追求し、体現したのがアメリカの雑誌『LIFE(ライフ)』である。 写真でニュースを伝えるグラフ誌『LIFE』 “フォトジャーナリズム”を体現した雑誌。それが『LIFE(ライフ)』だ。1936年に週刊誌として創刊してから、文章よりも写真を中心としたルポタージュやフォトエッセイで誌面を構成し「グラフ雑誌」と呼ばれるように。政治、経済、時事、文化、芸能、科学、そして市井の生活までをもニュースやストーリーにし大衆に届け、国民の思想や知識を形成し好奇心を刺激した

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  • 一目見たら忘れない。バンド名タイトル入れず“レコードを買わせた”デザイン集団・ヒプノシス、いま生き残りメンバーが明かす制作バナシ|HEAPS Magazine

    「ジャケ買い」。それは文字通り、レコードのジャケットデザインに一目惚れし、視聴という過程をすっ飛ばして「これは買わずにいられない」などと取り憑かれたようにお会計してしまうこと。つまり、見てくれの誘惑である(なので、結構な確率で失敗したりもする)。 最近は専らデジタルダウンロードやストリーミング配信の時代になってしまったが、ひと昔前、音楽狂たちはレコード屋に通いつめ、アルバムを掘り出してはジャケ買いした。「ピンク・フロイドのプリズム」に「レッド・ツェッペリンの裸の子どもたち」を。先に言ってしまうと、このジャケ買いは“正解”だ。なぜなら、それらは“彼ら”のデザインだから。 ロック全盛期に現れた「レコードジャケット職人」 「ぼくらのアルバムデザインがこんなにもアイコニックになるなんて、当時はまったく思わなかった。ただ普通と違うことをしているとは知っていたけど」 電話口から上品なイギリス訛りが漏れ

    一目見たら忘れない。バンド名タイトル入れず“レコードを買わせた”デザイン集団・ヒプノシス、いま生き残りメンバーが明かす制作バナシ|HEAPS Magazine
  • エロく強く。LAパンクのど真ん中を突っ走った最強の女たち。70・80年代、粋なガールズパンクス・シーン | HEAPS

    ロサンゼルスはなんだかんだで憎めない街だ。札束に埋もれたハリウッドに、ギラギラしたショービジネス、日焼けが似合うビーチの民、可笑しくなってしまうほどにひしめき立つパームツリー。そんなどこかキッチュなカルチャーやお決まりの風景の端々に、時おり鋭利で小粋な“気”をチラつかせてくるから。 たとえば、それはとにかく威勢がいい荒削りの「LAパンク」だったり。それから、LAパンクのど真ん中を突っ走った「破天荒で粋な女パンクロッカーたち」だったり。 豪快。ラフで飾り気のない「LAパンク」 パンクはパンクでも、LAパンクは、ニューヨークパンクやロンドンパンクと少し趣が違う。セックス・ピストルズやザ・クラッシュ、ザ・ストラングラーズを代表とするロンドンパンクは、社会の腐敗や階級社会への憤と直結していたアナーキー気質かつ政治的。 ニューヨークパンクは、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドだったり、ザ・テ

    エロく強く。LAパンクのど真ん中を突っ走った最強の女たち。70・80年代、粋なガールズパンクス・シーン | HEAPS
  • 騙し絵?"唯一無二の大胆な写真構図"を破壊の街で切りとる。日常から生まれる不思議な写真たち | HEAPS

    正解は、すべて現実の写真。鑑賞する者の目を“楽しく騙す”フォトグラファーと彼の作品を紹介しよう。 週末写真家、“破壊の街”で大胆な一枚 その美しい街並みから「中東のスイス」と呼ばれるレバノンの首都・ベイルートに、街の建築物を「いままでに見たことのないような構図で」撮る写真家がいる。セルジュ・ナジャー(Serge Najjar)。平日は職の弁護士業を、土日は朝5時に起きてカメラ片手に街の建物を撮る、“週末”写真家だ。 まずは彼のユニークな一枚の所以である建築物だが、すべてベイルートの街に実在するもの。 「ベイルートには、ル・コルビュジエ(仏近代建築の父)にインスパイアされたモダニズム建築が多くあるんです。“内戦前”に建てられたものですが」。彼の写真の絶対要素である建物についてもう少し話すと、ベイルートの建築には二種類ある。内戦の前と後のものだ。 レバノンは古くからキリスト教徒とイスラム教徒

    騙し絵?"唯一無二の大胆な写真構図"を破壊の街で切りとる。日常から生まれる不思議な写真たち | HEAPS
  • 最新のクラフトフィルムは「和紙」!ザラザラ感がたまらない。和紙を使ったモノクロネガ「W」で仕上がる写真がこれだ / HEAPS Magazineー時代と社会の、決まり文句に縛られない。

    1300年以上の歴史をもつ「和紙」。2014年には世界無形文化遺産に選ばれ、もはやWASHIとして世界に通用するまでになった日の伝統工芸品だ。 アートの世界ではお馴染みである和紙だが、先月、和紙で作られた意外なプロダクトが世界で発売された。それがこちら、「W」。和紙をフィルムベースに使ったモノクロフィルム。

    最新のクラフトフィルムは「和紙」!ザラザラ感がたまらない。和紙を使ったモノクロネガ「W」で仕上がる写真がこれだ / HEAPS Magazineー時代と社会の、決まり文句に縛られない。
  • いま一番注目すべき音楽シーンは「ニューオリンズ」!? ジャズとブルースの街の知られざる最新音楽事情 | HEAPS

    いま、ニューヨークのブルックリンから、ニューオリンズへ引っ越す人が増えている。 ルイジアナ州ニューオリンズといえば歴史深い古い建築物が素敵な雰囲気を醸し出す中、音楽と芸術が街中に溢れる魅力的な街だ。でもそれは昔からのこと。そして実は、10年前のハリケーンで一部はゴーストタウン化している街。 なぜ「いま」、ニューオリンズなのか? 「超陽気なカーニバル」に視線が集まる ニューオリンズはジャズの発祥地ともあり、音楽の活気はいまも健在。ジャズやブルースが盛んで、通りを歩けば才能ある地元のミュージシャンやアーティストがハングアウトしている。つまりは毎日がミュージシャンたちのパーティーなニューオリンズなのだ。 それから、年に一度のカラフルで陽気なカーニバル「マルディグラ」にも近年、注目が集まっている。伝統的な謝肉祭で、“世界中から人が集まり街をあげてのお祭り騒ぎ!”だ(今年は、2/9)。 もともと、ア

    いま一番注目すべき音楽シーンは「ニューオリンズ」!? ジャズとブルースの街の知られざる最新音楽事情 | HEAPS
  • ヒップホップの対極にいるヒッピー少女 「アンダーグラウンドを撮らせたら、いま彼女の右にでる者はいない」 | HEAPS

    ヒップホップの対極にいるヒッピー少女 「アンダーグラウンドを撮らせたら、いま彼女の右にでる者はいない」 ヒッピーとヒップホップ。 どちらの文化もメインではなくサブのカルチャーとくくられる。それは日に限ったことではなく、発祥地(といわれている)アメリカでも同じだ。ただ、多くの人がざっくりと、その二つの思想は対極にある、と認識しているように思う。「ヒッピー」が、自由と自然、セックスを愛し、既成の価値観に縛られた人間生活を否定しながら、どこか自然回帰している印象なのに対し、「ヒップホップ」は、高価な車、時計、スニーカーなどの物質やラグジュアリーさにこだわり、自己顕示欲が旺盛、そして、既存の男らしさや女らしさに価値を求める傾向が強いイメージだ。 もはや、こんな話すら「自分の生活に関係ないし、どーでもいい」と思っている人が大半だとは思うが、私はどうもサブカルチャーに好奇心をそそられる性分ゆえ、気に

    ヒップホップの対極にいるヒッピー少女 「アンダーグラウンドを撮らせたら、いま彼女の右にでる者はいない」 | HEAPS
  • フロアを最高に沸かせるのは、「カセットテープのDJ」だ! Awesome Tapes from Africa | HEAPS

    フロアを最高に沸かせるのは、「カセットテープのDJ」だ! Awesome Tapes from Africa ブルックリンのローカルがよなよな足を運ぶとあるクラブ。今夜、フロアを沸かせるのはDJ、Brian Shimkovitz(ブライアン・シンコヴィッツ)。彼がプレイするのは、アフリカの名もなきアーティストたちの音楽だ。そして彼の手元に並ぶのはレコード、ではなく、「カセットテープ」。 道ばたで売られる「カセットテープ」でフロア大沸き 「Awesome Tapes From Africa(以下、ATFA)」(訳すなれば「アフリカより、超イケてるテープを」とかだろうか)。ブライアンはATFAとして活動するDJなのだが、名前の通り、彼がプレイするのはアフリカン・ミュージックだ。なので「あ、知ってるぞこの曲」は(ほぼ)絶対に見込めない。さらにオーディエンスを驚かせるのは、ブライアンが回しているの

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  • "彼"との深夜デート。虚構に教わるリアル | HEAPS

    あなたの恋人は、ちゃんと“生身”なのだろうか。その“愛の言葉”は、物だろうか。 可愛いあの娘の胸元に 辿々しく伸びる無機質な手。そんな”彼”に優しく寄り添う彼女。フォトグラファーCary Fagan (キャリー・ファガン)が描くのは、ただのカップルポートレートではない。 マネキン×生身の女性の、恋愛写真だ。 「僕自身のことを知りたい?何とも言えないよ。だって、いまだに模索中なんだ」 マネキンと生身の女性のカップルポーレイト作品「REAL(リアル)」のフォトグラファー、キャリー・ファガンに、僕がメールで送った質問は当に単純だったはず。 「あなたについて、教えてください。幼少期とか、学生時代とか」 返ってきた返答は、曖昧だらけで彼自身のことはよくわからなかった。「同プロジェクト『REAL』から繋がる、次のプロジェクトは?」と聞けば「明日のことはわからないよ」とくる程。 が、「過去」について

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