大手製鋼メーカー・神戸製鋼が自動車や航空機向けに納めているアルミ・銅製品にてスペックのデータ改ざんをしていた事がニュースになっています。物によっては10年前から行われていて、どうも組織がらみらしく、設計という職に身を置く立場からすると「悪質」の一言に尽きます。 このデータ改ざん、最終ユーザーへの影響自体は少ないかなと思っています。理由は2つ、製造物としての評価をメーカー各社がやっていることと、設計上での安全率の存在です。 完成品の評価 安全率の存在 材料の置き換えは起こるのか 設計的には許せんでしょ 完成品の評価 設計されたものは世に出る前に評価されます。特に人に危害が及ぶような箇所については重点的に評価が行われ、十分にマージンを見た上で出荷判定を受けているものです。 データ改ざんにより設計上想定した強度が確保出来ていなかったとしても、評価内容がしっかりしていれば、メーカー側の評価で洗い出