子どもの嘘は基本的には「何らかの嘘をつく理由がある」と考えます。場合によっては「親が追い込んで嘘をつかしてしまう」ことや「親の期待に沿おうとして嘘をついてしまう」こともあります。また「自分を守るためにつく嘘」もあれば「親の気を引くための嘘」もあります。このように、嘘には必ず「何か」子どもの思いがあります。嘘をついたことがわかっても、嘘をつく悪い子というように性格に原因を求めるのではなく、「何があるのだろう」と考えてあげることが大切です。 嘘にも種類があり、「事実と違うことを言っているとわかってつく嘘」と「わからずにつく嘘」とがあります。また病的な嘘もありますが、子ども時代には用いられることが少ないです。いずれにせよ、どの発達段階でも、非難せずに、まず聴くことが対応の一歩目となります。 子どもは2歳半頃から嘘をつくようになります。これより幼い頃は、空想や願望を話すことはあっても、嘘をついてい