2000年代後半ぐらいだろうか。新卒採用市場では「女子の方が優秀。採用試験の結果で上からとっていくと女子だけになってしまう。下駄を履かせて男子を採用する」と言われてきた。ところが、2014年ぐらいからこの「女子の方が優秀」という声を聞かなくなり、雑誌やネットニュースなどでも「女子の方が優秀神話が揺らいでいる」といった趣旨のことが掲載されるようになってきた。今回は「女子の方が優秀神話」崩壊の原因を考えるために、前半では「なぜ、新卒採用の面接では女子の方が優秀なのか」ということを言及し、後半では「女子の方が優秀でも下駄を履かせてまで男子を採用したいのはなぜか」を分析してみたい。 新卒採用に関しては筆記テストや学力試験が課されても、実際には面接試験中心であることは広く知られるところだ。 ある企業の人事担当の女性社員は、苦笑いをしながらこう話す。 「最終面接は男性幹部社員がします。彼らが決定権を持
センター試験廃止を含む大学入試改革案の答申(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/01/14/1354191.pdf)を、昨年末に中央教育審議会は公表した。 答申が描くイメージはこうである。 各大学は国が新しく導入する2種類の共通テストを利用しながら、プラスして個別試験を行い、学生を選抜していく。個別入試では従来のマークシート方式の試験ではなく、小論文やプレゼンテーション、集団討論、面接等の試験を行うことが推奨される。 以下のようにも書かれていた。 「わが国が成熟社会を迎え、知識量のみを問う『従来型の学力』(中略)はますます通用性に乏しくなる(P.3)」 「画一的な一斉試験で正答に関する知識の再生を一点刻みに問い、その結果の点数のみに依拠した選抜を行うことが
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