亀井静香金融・郵政改革相(72)は6日の閣議後の会見で、前日5日の講演で「家族間の殺人事件が増えている責任は大企業にある」と発言したことに「取り消す気は全然ない」と語った。経団連など財界批判と物議を醸す中、会見後も「風が吹けばおけ屋がもうかるという程度ではない。もっと強い」と、大企業の責任の重さを強調した。 亀井氏は5日に都内で行った講演で、5月に会談したという日本経団連の御手洗冨士夫会長に対する自身の発言を紹介していた。「大変な罪を犯しているのが分かりますか」と切り出し、昨年、家族間の殺人事件が同事件の過半数を占めるとし、責任は大企業にあると伝えたエピソードを語っていた。この日も取材陣にあらためて「かつての大企業の経営者と違い、従業員や下請け、孫請けに『競争、競争』と、人間扱いした経営をしないから、人間関係がズタズタに切られた。それがあっという間に家庭に入った」と当時の発言を紹介。御手洗