京都国立博物館(京都市東山区)は3月18日、「平成知新館(へいせいちしんかん)」を報道陣に初公開した。設計は谷口吉生氏(谷口建築設計研究所)、建築工事は戸田建設。開館は半年後の9月13日だ。
ハイテク建築として不動の地位を築いたリチャード・ロジャース氏設計のロイズビル(竣工時名称「ロイズ・オブ・ロンドン」)。世界最大の保険組織、英ロイズ保険組合の本社ビルだ。1986年にロンドンの金融街シティーに竣工してから四半世紀が経ち、2010年ごろから修繕の要望が出てきた。 不景気の中でもシティーでは開発が進み、周囲には競合他社のテナントビルが増えた。同じくテナントを抱えるロイズは、ある種の危機感を持ち、この建物空間の質を改善する必要があると判断した。 内部空間を明るくするために自然光をもっと取り込みたい――。それが改修の大きなテーマだった。 ロイズビルは、グレード1と呼ばれる、建築的もしくは歴史的に最も興味深い建物や構造物として登録されており、改修などには規制がかかる。改修には、リチャード・ロジャース氏も協力的だった(写真:Arup)
工事の不具合で販売中止・契約解除 東京都港区南青山7丁目に建設中の高級マンション「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」が、工事の不具合により販売中止・契約解除の事態に追い込まれた。事業主は契約解除に際して購入者に手付金を返し、迷惑料を支払うなどの対応をとる。工事の不具合とは、配管や配線を通すための「スリーブ」といわれる貫通孔が、設計図が示す通りに入っていなかったこと。まさに前代未聞の大失敗である。 事業主は三菱地所レジデンス、設計監理は三菱地所設計、建築施工者は鹿島建設、設備工事施工者は関電工。 マンションの世界で特に評価が高いのは、大手デベロッパーでは三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産である。また、建設会社ではスーパーゼネコンと称される、鹿島建設、大成建設、清水建設、大林組、竹中工務店。そして、設計事務所では日建設計、日建設計ハウジング、三菱地所設計にな
5年に1回の割合で調査を実施 東京都はおおむね5年に1回の割合で、首都が地震に襲われたときの危険度を5133の街(町丁目)ごとに調査し、「地震に危険な街ランキング」としてまとめる。2013年9月、その「第7回─地震に関する地域危険度測定調査」が公表された。 ランキングは6種類ある。 【生のランキング】 建物倒壊危険度 火災危険度=地震火災危険度 総合危険度 【災害時活動困難度を考慮した複合型のランキング】 建物倒壊危険度 火災危険度=地震火災危険度 総合危険度 従来は「生のランキング」だけだったが、今回は「複合型のランキング」が加わった。 このうち、建物倒壊危険度とは、「地震の揺れによって、建物が壊れたり傾いたりする危険性の度合い」。また、火災危険度(=地震火災危険度)とは、「地震の揺れで発生した火災の延焼により、広い地域で被害を受ける危険性の度合い」。そして、総合危険度とは、「建物倒壊と
2013年10月、伊勢神宮は第62回の「式年遷宮」を迎える。ケンプラッツでは遷宮にあわせて『承 井上雄彦 pepita2』を企画。自然や歴史、先人から承ったことを伝え継ぐための書籍+DVDを9月30日に発刊した。 書籍には、第61回の式年遷宮で総棟梁を務めた宮間熊男氏と漫画家の井上雄彦氏、建築家の藤森照信氏の鼎談を掲載した。宮間氏は、20年に一度の遷宮の造営を、20代、40代、60代と3回経験した宮大工だ。式年遷宮を目前に控えた今日から3日連続で、書籍に収録し切れなかった内容も含めて、専門家であるケンプラッツの読者の方々に鼎談の全容をお届けする。 「神様のお住まい」をつくりつづけた巨匠に聞く 井上 20年に一度の式年遷宮を3回体験されたというのは、大変なことですね。 宮間 そうですね。ちょうどうまく自分が20歳そこそこで参加できたっちゅうことが、3回奉仕する結果になりました。 藤森 最初は
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で意匠、構造、設備の各モデルを統合して設計を進める「フルBIM」では、各ソフトで作成したモデルデータのファイルを「合体」させるイメージが強かった。その主役がBIMのデータ交換標準「IFC形式」だ。しかし、最近は建物の設計ツールが多様化し、データ量も大きくなりつつあり、IFC形式などで1つのファイルにまとめることは現実的ではなくなってきた。今後のフルBIMの姿はどうなるのだろうか。 新国立競技場の立て替えに向けた国際デザインコンクールで最優秀賞を獲得した英国のザハ・ハディド アーキテクトの作品は、日本の意匠設計者にも衝撃を与えた。まるで流線形のスポーツカーのような、この複雑な3次元形状をつくり出すのは、従来の2次元図面はもとより、意匠設計用BIMソフトでも不可能に近いからだ。 アルゴリズミック・デザインの進化 ある建築設計事務所の設計者は
先日、住宅展示場のモデルハウスの内観ばかりを撮った写真展を都内で見る機会があった。モデルハウスの写真といっても広告写真や建築写真ではない。モデルハウスを題材にした美術作品としての写真を、現代美術を扱う画廊で鑑賞した。展覧会名は「白いユートピア」、撮影者は井上麻衣さんという若い写真家だ。 色鮮やかな家具や寝具、花、食器などで飾られたリビングルーム、寝室、キッチンなどを、ハッセルブラッドのカメラが捉えていた。全体として露出をオーバー気味にしているため、現実の住宅よりは商業施設に近い雰囲気がより濃厚になり、白昼夢のようにも見えた。 例えばフローリング風のシートが敷かれていると思われる床は、白っぽい光がまぶしいほど反射していた。広告写真ならば、逆にアンダー気味の露出で木材らしさを演出しようとするだろう。また、窓の外に隣の――恐らくは他社の――モデルハウスの外壁が近接して写っている写真もあった。華や
本連載第5回でiPod用のLinuxを紹介したが,音楽に焦点を当てた「Rockbox」というオープンソースでフリーのファームウエアがある(図1)。Rockboxは,WAV,MP3,Ogg Vorbis,FLAC,WavPack,AC3,AAC(128kbpsまで),Apple Lossless,の各ファイル形式を再生できる。WMAには対応していない。詳細はWebサイトにある。 iTunesの管理下にあるMP3とAACの曲も再生できる。iPodのオリジナルの状態と,Rockboxの音質を比較すると,明らかにRockboxの音質が向上しているのが分かる。この音質の差は,iPodに付属したインナーイヤー・タイプのヘッドフォンではなく,大口径のヘッドフォン,例えば「audio-technica ATH-AD300」のようなものを使うと,差がよりはっきりする。オーディオ・ファイルのデコードに関係する
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