電車やバスには必ずある『優先席』は、ご存知のとおり、高齢者や妊婦、ケガをしている人など“座る必要のある”方のための座席である。1999年に阪急鉄道グループが一斉に採用したことで端を発し、全国的に浸透した。 優先席は一車両に数席を設置している路線が多いなか、横浜市営地下鉄が2012年9月1日より東日本では唯一、全席が優先席の「ゆずりあいシート」にしたことで話題になった。当初は乗客も応じていた様子だが、利用者の印象では最近は元どおりになってしまったようだ。 優先席が誕生して13年、大きな論争にはならないが公共交通網を使う人はそれぞれに思うとこるがあるらしい。ここでひとつ、『優先席』についてじっくり考えたい。というわけで、いろんな人に『優先席』が必要かどうか聞いてみた。 ●いらない派 ・ラッシュ時は誰だって座りたい。一度座ったら目的地まで立ちたくないというのが本音です。冷たいようですが、優先席に