批評家の濱野智史さんによる新連載「リハビリテーション・ジャーナル」が始まります。指定難病「特発性大腿骨頭壊死症」にかかり、人工股関節を入れる手術を受けるため、約1ヶ月間の入院生活を送ることとなった濱野さん。人生初の経験となる長期にわたる入院生活、そしてその後のリハビリ生活の中で見えてきたノウハウやメソッドを紹介しながら、「健康」と「身体」を見つめ直していきます。 リハビリテーション・ジャーナル──はじめに:どんな病気にかかったのか? 指定難病「特発性大腿骨頭壊死症」について|濱野智史 2024年の春、私は人工股関節を入れる手術を受けるため、約1ヶ月間の入院生活を送った。これほど長期にわたる入院生活は、人生でも初の経験であった。また退院後は毎日のようにリハビリテーションのためにプールへ通い、水中歩行・水泳を続けてきた。その経過は極めて良好で、術後約半年が経過した2024年10月現在、普通に杖