吉川 洋太郎 ラック コンピュータセキュリティ研究所 インターネットやイントラネットといった,TCP/IPネットワークの利用には不可欠なDNS(Domain Name System:ドメイン・ネーム・システム)。ホスト名を問い合わせると,そのホストのIPアドレスを返してくれます(これを「名前解決」といいます)。また,その逆も可能です。 そのため,数字の羅列であるIPアドレス(例えば,“211.2.246.25”)を覚えていなくても,意味がある文字列で構成されるホスト名(例えば,“itpro.nikkeibp.co.jp”)を覚えていれば,そのホストへアクセスできます。 今や当たり前のように利用しているDNSですが,TCP/IPネットワークが構築されたときから,存在するわけではありません。DNSが現在のように利用可能になるまでには,紆余曲折(うよきょくせつ)がありました。このコラムでは,5回