ハードロックバンドとしての魅力を本格的に発揮し、その後の巨大な成功への足掛かりを築いた第2作。プロデューサーにジャック・ダグラスを起用したことが功を奏して、スティーヴン・タイラーは生まれ持った声を生かしながらシンガーとして急成長を遂げ、バンドのワイルドなサウンドもストレートに捉えられた。冒頭の「Same Old Song and Dance」や、ヤードバーズの演奏でも知られるブルースナンバー「トレイン・ケプト・ア・ローリン」といったヒットソングを生み出し、長期にわたってチャートにとどまるロングセールスを記録。スティーヴン自身お気に入りの曲だという「Seasons of Wither」や、ジョーイ・クレイマーが書いた「Pandora's Box 」など、しなやかなタフさを持ったナンバーは、バンドのポテンシャルの高さを十分に示している。本作においてエアロスミスは、まさしくキャリアを空高く飛翔さ