「電話がつながらない」のはなぜでしょうか。ナゾナゾのような問いですが,答えは「回線をほかの人が使っているため,自分は利用できないから」です。家庭ではあまり問題になりませんが,会社でこんなことが頻繁に起こると業務に支障が出てしまいます。 電話をかけてから切るまでの間,割り当てられた通信回線や機器を占有(保留)するネットワークを設計するとき,その回線にどれくらいのトラフィック量があるか,そして接続要求がどのくらいの割合で拒否されるか,それぞれを数値で見積もる必要があります。そうしないと,電話がつながらないといったことが頻発して使いものにならなくなってしまいます。 「呼量」と「呼損率」とは 電話などの回線数を見積もるときに,登場する技術用語が「呼量(こりょう)」や「呼損率(こそんりつ)」です。「呼(こ)」とは1トランザクションのことです。電話の場合だと1回の通話,つまり,通話相手につないでから切
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