アニメ制作会社のピーエーワークス(富山県南砺市)のアニメ「花咲くいろは」と「true tears」が北陸の観光客集客に一役買っている。10日の日経北陸版が伝えた。 「花咲くいろは」のモデルの湯涌温泉(金沢市)には4月のテレビ放映の開始以来若い男性ファンらが増えている。2008年の「true tears」で登場した南砺市の街並みも根強い人気を集める。 金沢市の中心街から車で約20分の湯涌温泉は金沢の奥座敷といわれる。「花いろ」の主人公が働く旅館は実在しないが、登場する街並みを求めて訪れるファンは多い。 旅館「あたらしや」は日帰り入浴とランチの客が増えたほか、週末はファンとみられる若い男性客が3~4組ほど宿泊するようになった。 旅館9軒、収容人数が約400人の湯涌温泉にとって、花いろ効果は小さくない。宿泊と日帰りの合計客数は東日本大震災が発生した3月に前年同月比15.4%減に落ち込んだ