熱伝達技術向上の鍵は“アルミニウム” 工場や家庭で使用される熱エネルギーには、必ずロスが生じる。回収が不可能なエネルギーならまだしも、コストの問題で廃棄されている熱エネルギーは、まさに「エネルギーロス」である。 この「エネルギーロス」の解消は、サステナブルな社会の実現において有意義な技術課題の一つである。 そうした技術課題に対し、200℃以下の高温側のみならず、LNGを気化させるための低温排熱エネルギーの回収・活用において、三菱マテリアルは個体の粉末を融点より低温の環境で加熱し、緻密な物体=焼結体を製造する独自技術に、急速に冷える特性、つまり鉄の約3倍もの熱伝導率を有し軽量なアルミニウムに適用することで解決できるのでは、と考えた。 そして、「アルミニウムの特徴を生かし、測定に基づいた熱伝達の理論をしっかり打ち立てるには、熱の専門家である榎木先生の知見が不可欠と考え、相談させていただきました