最近、肩の周りがだるい、腕が上がりにくいという症状に心当たりのある人は要注意だ。昔は野球やバレーボールなどのスポーツをやっている人に多く見られたり、ガングリオン(ゼリー状の物質が詰まった腫瘤)や骨棘(こっきょく)の形成により神経が圧迫されることにより発症すると言われていた症状が、最近はビジネスパーソンに増えているという。 「姿勢が悪くなっているために起こる。特に“巻き肩”になっている人が多い」と話すのは、KIZUカイロプラクティック代表院長の木津直昭氏だ。 巻き肩とは、肩が前に出てさらに内側にねじれた状態のこと。巻き肩が変に固定されると肩甲上神経絞扼性障害(けんこうじょうしんけいこうやくせいしょうがい)という障害が起きやすいのだそうだ。 「肩甲上神経とは、首から出て肩の筋肉(腱板=けんばん)へつながる末梢神経。腕を上げる動作や腕を外に広げる動作などに必要な棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋