新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンを接種した医療従事者の間で、時間経過に伴う感染予防効果の低下によるブレークスルー感染事例が増加している。米・University of California, San Diegoの医療システムであるUC San Diego Health(UCSDH)のJocelyn Keehner氏らが、UCSDHの医療従事者を対象にSARS-CoV-2 mRNAワクチンの感染予防効果を検証した結果をN Engl J Med(2021年9月1日オンライン版)に報告。ワクチン接種による感染予防効果は2回目接種後6~8カ月で低下することが示唆されたという。 ワクチン有効率が90%→65%に 医療従事者約1万9,000人を擁するUCSDHの関連施設では、マスク着用義務化と感染予防策を厳格に実施してきた。2020年12月中旬にmRNAワクチン(ファイザーまたはモデ