震災の影響で、一緒に仕事をしていた外国人エンジニアが不安を感じて帰国したり、交通機関がマヒしたりして、多くの開発現場が人手不足の状況に陥った。新たなメンバーの手当てもかなわず、残りで対応せざるを得なかったプロジェクトは少なくないだろう。 災害時に限らず、システム開発プロジェクトでは、コストの制約などが原因で、十分な要員を確保できない危機に陥りやすい。プロジェクトがこのような状況に見舞われたとき、PMや火消し役のITエンジニアは「生産性の限界を超える」といった策を講じて、危機を乗り切っている。具体例を順に見ていこう。 生産性の限界を超える 仕掛け作りや支援を欠かさない 人が足りない状況で真っ先に取り組みたいのは、今いるメンバーの個の力を最大限に引き上げ、現場の生産性を飛躍的に高めることだ。状況が一変した現場での危機対応では、のんびり増員を待っている暇はないからだ。 生産ラインに望みを託す
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