・直売所と飲料自販機の良い関係 小さなロッカーを用いた野菜直売所の話。近所に賢い直売所がある。小さな直売所のロッカーを挟むように二つの飲料自販機がおいてある。左右から見ると飲料自販機しか見えないので、そこで長い間立ち止まって野菜を選んでいる人がいると奇妙に見える。どの飲み物を飲むかでそんなに長い間立ち止まるだろうか、と思って、初めてその光景を見る人はどうしても、そこへ行って興味深い飲料があるのかを見たくなる。そこで近づいて行って、そこに直売所ロッカーがあることを認知する。二回め以降にそこを通りかかる人は、立ち止まって悩んでいる人がいてもいなくても、今度は何の野菜があるのか、地味に気になって見に行きたくなる。直売所を目指してやってきた人は、小銭を探して野菜を買おうとする。だが百円玉がない。このロッカーは百円玉以外も使えるのか?ふと不安がよぎる。ここで五十円二つなどを入れて飲み込まれて帰ってこ