EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

■津島博士による解説が動画でも! セミナー動画公開中です。 津島博士のパフォーマンス講座「パフォーマンス問題はなぜ起きるのか」 【WMV】 【MP4】 【PDF】 皆さんこんにちは、やっと暖かくなってきた感じですが、まだ寒い日があったりしますので体調に注意が必要ですね。今回は、チューニングの初歩的なお話をすることにしました。第3回ではStatspackの実例を使用した分析(問題特定)方法を説明しましたが、そもそも問題があるか(システムが効率良いか)どうかの調べ方について説明していなかったように思います(ユーザからすればレスポンス時間が遅いことが問題ですが、皆さんのような管理者からすればシステムを効率良く使用しているかが気になることだと思います)。今回はそのようなことについて説明しようと思いますので、参考にして下さい。 ■1. チューニングとは まずは、チューニングについて(そもそもチ
■津島博士による解説が動画でも! セミナー動画公開中です。 津島博士のパフォーマンス講座「パフォーマンス問題はなぜ起きるのか」 【WMV】 【MP4】 【PDF】 今回は、前回の「チューニングについて」に続いて「ロック」について解説します。 ■1.エンキューについて それではエンキューについて説明します。 エンキューとは、共有メモリ以外の共有リソースを排他制御するためのロック・メカニズムです。これは、キュー・メカニズムに基づいてアクセス制御されます(つまり、最初に要求したプロセスから獲得するように制御します)。エンキューの数も沢山あるので、代表的な(良く発生するような)エンキューを取り上げて説明しようと思います。 (1)HWエンキュー これはテーブルなどのHWM(使用済みブロックの最後の位置)を引き上げするときに獲得するエンキューです。つまり、INSERT文などで多量にデータを
■津島博士のOracle OpenWorld おススメセッションはコレ! Oracle OpenWorld おススメセッション:「最新Oracle Database高速化手法」 (http://oracletech.jp/seminar/recommended/000539.html) 皆さん、こんにちは、今年ももう3月ですね。今度は花粉が飛び始めているようですので気をつけましょう。私は今のところ花粉症ではないようです(自分ではそうだと思っているだけかもしれませんが)。 今回は、前回のバッチ処理に続いてバックアップ(特にバックアップ時間短縮)について説明しようと思います。バックアップは、いざというために行う必要があることは皆さんも分かっていると思いますが、限られた運用時間の中で行うのはなかなか難しいと思います。皆さんの中でも悩まれている方も多いのではないかと思いますので、参考にして下さ
第6回から大分期間が空いてしまい申し訳ありません。 個人的な事情により、執筆の時間が取れませんでした。やっと落ち着いてきましたので、今月から連載を再開しますので、よろしくお願いします。 それでは、今回はメモリチューニングについて説明します。その中でも、最もチューニングが難しい共有プールについて説明します。最近は、第3回目で紹介した自動メモリ管理や自動共有メモリ管理を使用すれば自動的に設定してくれるからか、基本メカニズムをあまり知らない方も多いようですね。 Oracle Databaseのメモリ管理の仕組みについては、下記を参照ください。 オラクルエンジニア通信:「【セミナー動画/資料】今さら聞けない!? Oracle入門 ~アーキテクチャ編~」 ■1.共有プールについて 先ずは共有プールのメカニズムから説明しようと思います。いくつかのトピックはご存知ですが、完全に把握できている
皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今回は、前回のキャッシュ周りに続いてメモリ・チューニングについて説明しようと思います。これも性能に大きく影響するため大事なことですので、参考にして下さい。 ■1. メモリ領域について まずは、今さらと思いの方も多いかと思いますがOracleデータベースのメモリ構造について説明しましょう。 メモリ領域を大きく分けると、以下の図のようにSGA(System Global Area)とPGA(Program Global Area)になります。 SGAはOracleデータベース全体で使用する領域で、PGAはユーザ(セッション)毎に使用する領域です。そのため、PGAは同時ユーザ数や使用されるSQL文によってサイズが異なってきます。それに対してSGAは、ユーザ数などでは使用されるサイズが異なりませんが、使用されるSQL文
1. 全文検索は、どうして必要なの? 「全文検索」という言葉をご存知の方は多いと思います。 Wikipediaによると、全文検索とは、「複数の文書(ファイル)から特定の文字列を検索すること」です。イメージとしては、UNIXのgrepコマンドに近いかもしれません。grepコマンドでは、ファイルをシリアルに走査して文字列を探すため、データ量に比例した検索時間がかかります。 Oracle Database における、grepコマンドに相当する機能としては、ワイルドカード検索があります。例えば、データベース表から「ウェンディ」という文字列を含む行を探すには、 SELECT xxx FROM <表名> WHERE <列名> LIKE '%ウェンディ%' のように検索を実行します。 中間一致のワイルドカード検索は、grepコマンドと同様、全データをシリアルに走査して文字列を探します。このため、データ
今回は、オプティマイザ統計(Statspackなどで収集する統計情報と区別するため、オプティマイザが実行計画作成のために使用するものをオプティマイザ統計と言うことにします)の収集について説明します。最近、次のようにオプティマイザ統計の収集ついて聞かれる機会がありましたので、ここで説明することにしました。 「コストベース・オプティマイザ(CBO)だけになったためにオプティマイザ統計の収集は必須になりましたが、オブジェクトが多いと収集時間も軽視することができません。かといって収集時間を短縮したいがためにサンプル・サイズを小さくしたり、収集頻度を減らしたりすることで実行計画が最適でなくなったら困ります。オプティマイザ統計の収集に対する指針などあれば教えてください。」 これには、こうすれば良いという明確な指針はないので、皆さん結構悩まれているのではないかと思います。これについて、私の考えをまと
今回は、パフォーマンスに一番影響する索引について説明します。 「パフォーマンスを向上するためには効率よい索引の設計を行って下さい」と言われますが、具体的にどのように設計すればよいか分からない方も多いと思います(多く作成すればオーバーヘッドになりますし、逆に必要なSQL文で索引が使用されないことがありますよね)。そこで今回はデータベースの原点に戻って索引について説明しようと思いますので、参考にして下さい。 Oracle Databaseには、いくつかの索引の種類があります。こちらを押さえておくと、さらに理解が進むと思います。 オラクルエンジニア通信:「Oracle Databaseの索引の種類 - Bツリー、ビットマップ、索引構成表、索引クラスタ」 ■1.索引とは 先ずは、パフォーマンスに関する基本中の基本である「索引とは」について簡単に説明します。皆さんは当然ご存知かと思いますが
今回は少し趣向を変えてみることにしました。パフォーマンスに関するいくつかのトピックについて、Q&A形式で説明します(これまでの説明でまたの機会に説明しますなどと記述した内容や、もう少し説明が必要と思われる内容を取り上げます)ので、参考にして下さい。 ■1.StatspackからSQLの実行計画を確認する方法について 前回も触れましたが「CPU time」が「Top 5 Timed Events」の上位の場合は、SQL文が過剰にCPUを使用していないかを確認する必要があります。 以下の「SQL」セクションの「SQL ordered by CPU Time」を参照すると「CPU Time(s)」の長い順に出力されます。その上位に出力されるSQL文がCPU時間が長いということですので、その実行計画を出力して確認します(「CPU time」が「Top 5 Timed Events」の上位にな
これまでパフォーマンス問題の原因と改善方法についていくつか説明してきましたが、そもそも原因を特定することができない方も多いと思います。Oracle Directへの問合せにも原因が分からないパフォーマンス問題が多いようです。そこで、今回は「パフォーマンス原因の特定の方法」について事例を使用して説明しようと思います。すべてのパターンの問題を特定して解決することは難しいので、これだけは知っておいてほしいと思う内容を説明しますので、参考にして下さい。 ■1.Statspackについて Statspackは、Oracle8iから提供されたパフォーマンス診断ツールです。Oracle Database 10gからは、AWR(Automatic Workload Repository)が提供されていますが、活用にあたってOracle Diagnostic Packのライセンスが必要になるため、すべて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く