レンズ付きフィルムの先駆けとして知られる富士フイルムの「写ルンです」が7月1日で発売30周年を迎える。スマートフォンやデジタルカメラでの写真撮影が一般的となった今も健在で、出荷本数は17億本に達した。最近のアナログ人気の高まりから「写ルンです」を知らない若者も注目。デジタルデータ化してソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で共有するなど新しい活用法が広まっている。 カメラが高価だった1985年にフィルムの売り上げを伸ばそうと開発が始まった。86年に「いつでも、どこでも、誰にでも写真が撮れる」をコンセプトに1380円で発売されると、すぐ人気に。開発段階から「フィルムにレンズとシャッターを付けるという発想」(富士フイルム)だったため、数え方は「1台」でなく「1本」。他社から類似商品が登場したが、「売れたのはほとんどが『写ルンです』だった」(同)という。
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