最近、1960年代生まれの共産党若手指導者に注目が集まっている。一部の外国人研究者は彼らを「第6世代」と呼び、12年後の2022年、開明派の彼らが習近平・李克強に代わって権力を握る時、「中国は変わり始める」などと無邪気にも予想している。(敬称略) だが、本当にそうなのか。「第5世代」の人事は大方見えてきた。となれば、気の早い中国ウォッチャーたちが改革開放時代に育った「第6世代」に期待するのも無理はない。しかし、残念だが「第6世代」の下でも「中国株式会社」の実態は大きく変わらないだろう。 今回から2回にわたり、筆者がそう考える理由をご説明したい。 次世代のエリート社員