鉄やコバルト、ニッケルなど磁力線を通しやすい物質、いわゆる強磁性体のなかで、コスト面で有利な鉄に ケイ素(シリコーン)を加える 結晶方位のそろい方や磁区の幅をコントロールする など手を加えることで、磁気的な性質を改良した鉄板 電磁鋼板 です。 ケイ素が含まれているところから従来は、珪素鋼板と称されていましたが現在、ケイ素を含まないものも登場しているため、電磁鋼板と呼ばれています。 「電磁鋼板」の歩み 今から100年前、20世紀を目前に控えた1900年、イギリスのハドフィールドが、鉄心用薄鋼板にケイ素を加えることで、当時の変圧器用材料と比較して鉄損(磁化した時に鉄心が消費するエネルギーのことで、変圧器や電動機の効率を下げる要因の一つ)が非常に小さくなることを発見しました。 これが電磁鋼板の始まりです。その後、ドイツやアメリカでの生産もスタート、生産量が増大するとともに品質の高度化も着実にまた