北京市の裁判所は9日、2010年のノーベル平和賞受賞者で服役中の中国の民主活動家、劉暁波氏の義弟で、詐欺罪で起訴された劉暉氏に懲役11年と政治的権利剥奪2年の判決を言い渡した。英BBC放送(中国語電子版)が伝えた。 劉暉氏は劉暁波氏の妻、劉霞さんの弟で、中国当局の劉暁波氏の親族に対する政治的圧力の可能性がある。劉霞さんは香港メディアに対して「判決は一種の迫害で、絶対に受け入れられない」と批判している。 起訴状によると、劉暉氏は別の被告と共謀し、知人から300万元(約4770万円)をだまし取った。 弁護士によると、劉暉氏は不動産をめぐるトラブルを抱えていたが、既に解決しており、詐欺罪を立証する証拠は不十分だという。(共同)