1月21日に発表されたエジプトの人民議会選挙結果で、ムスリム同胞団の政治組織である「自由公正党」が多くの議席を確保するだろうことは、大方予想されていたことだが、第二党に保守派のサラフィー主義者たちが来るとは思わなかった――。たいていのメディアや評論家、研究者はそう思ったに違いない。サラフィー主義とは、現状を改革するうえでその模範を初期イスラームに求める、すなわちサラフに回帰しようという考え方だ。単に過去のイスラームに戻れという考えもあれば、近代化を取り入れ硬直化したイスラームの伝統から脱却してこそ、純粋なイスラームに戻ることができる、という考えもある。 最近は、イラク戦後のイラクで盛んに反米活動を行った勢力にサラフィー主義者がいた、と報じられることが多かったので、サラフィー主義者=反米テロリスト、というイメージが流布している。観察しているわれわれ以上に、世俗主義でリベラルなエジプトの知識人
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く