山口組と神戸山口組という2つの組織に分裂し、昨年は恒例の「子どもたちへのハロウィンのお菓子配り」が中止となった山口組。ところが今年は、子どもたちとの約束通り、菓子配りが復活した。市民からは山口組を慕う声も今なお根強い神戸市。「ヤクザと共生する街」の現実を取材した。(フリージャーナリスト 秋山謙一郎) ● 「男の約束」を守った! 菓子配りに子どもは大喜び 「やっぱり“約束”をはたしてくれたんや! 」――。 今年10月31日夕方、文教地区にして閑静な住宅地として知られる神戸市灘区にある神社で、男たちが子どもたちに“菓子”を配っていた。兵庫県警関係者によると「山口組によるもの」という。 ここ数年来、指定暴力団・山口組総本部(神戸市灘区)では、毎年10月31日、ハロウィンの日に地元の子どもたちに菓子を配るのが恒例となっていた。 だが、昨年は配られることはなかった。去年、その山口組が貼り
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