痛みや発熱などの症状は、レバー、卵白、サザエなどの食物の油に入っているアラキドン酸(オメガ6)が体内のCOXという酵素の反応によってもたらされる事は知られています。 アスピリン(バファリン)は、このCOXに結合してその働きを止める事で、リウマチの痛みによく効いたり、解熱剤として体温を下げたりします。さらに、抗血液凝固作用がある事も明らかになってきました。 ところが、面白い事にアスピリンはリウマチでは1日1グラム、解熱剤としては数百ミリグラム、抗血液凝固剤としては数十ミリグラムがほぼ適量である事が判ってきました。 より、具体的には、体内の発熱物質プロスタグランジンE2を抑制するには1日当たり300ミリグラムが必要ですが、特にアスピリンの濃度と抗血液凝固作用との分析により、1日当たり80ミリグラムで体内の血液凝固物質トロンボキサンA2の濃度を下げて、抗血液凝固作用を発揮する事が判明しました。