投与により持久力が高まるとして各種競技で使用が禁じられているドーピング薬物「エリスロポエチン(EPO)」について、日本分析センターアンチ・ドーピング研究所(東京)が、従来3日程度かかっていた分析期間を1日に短縮する技術を確立したことが11日、分かった。構造を微妙に変えたEPOのコピー品についても検知可能という。ドイツ・ケルンで来週開かれるドーピングの国際学会で発表する。 EPOは酸素を運ぶ赤血球の産生を促進するホルモン。医薬品として貧血治療などに使われるが、赤血球の増加で筋肉への酸素供給量が高まるため、持久力を高める効果もあることで知られている。 世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで1998年に多数の選手の使用が発覚して問題になった。国際オリンピック委員会(IOC)は90年にEPOを禁止物質リストに加えており、2002年のソルトレークシティー冬季五輪では3人が金メダルを剥