難病の潰瘍性大腸炎の発症に関連する3つの遺伝子を発見 ―遺伝的な要因を背景にした、粘膜免疫応答の調整異常が発症原因と突き止める― ポイント 日本人の潰瘍性大腸炎をゲノムワイドに解析、遺伝的素因の実態を初めて解明 発見した3つの遺伝子の発症リスクは、それぞれ1.3~1.6倍 潰瘍性大腸炎の発症に、腸管免疫の個人差が関与する可能性が明らかに 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、潰瘍性大腸炎の発症に関連する3つの遺伝子(FCGR2A、13q12領域、SLC26A3)を発見しました。理研ゲノム医科学研究センター(中村祐輔センター長)多型解析技術開発チーム(久保充明チームリーダー)と、九州大学大学院病態機能内科学(飯田三雄教授)、東北大学大学院消化器病態学分野(下瀬川徹教授)、札幌医科大学医学部内科学第一講座(篠村恭久教授)との共同研究による成果です。 潰瘍性大腸炎は、大腸に潰瘍やび