独立行政法人・産業技術総合研究所北海道センター(札幌)は28日、遺伝子組み換え植物などを栽培できる植物工場を、札幌市豊平区の敷地内に設置することを決めた。メタボリック症候群やアルツハイマー病対策などに有効な機能性、医薬品成分の分析、研究を進める。「植物工場」は温度や光を人工抑制して農産物を計画的に生産する施設だが、同センターによると、医療面に特化するのは国内初という。 経済産業省が同日、「先進的植物工場施設整備費補助金」として約7億5千万円の交付を決め、本年度内に着工する。完成は2010年度、稼働は11年度の見込み。同センターがジャガイモの水耕栽培などを手がける既存の植物工場近くに建設する。鉄骨造り平屋建て約740平方メートルで、既存のほぼ3倍の規模となる。<北海道新聞8月29日朝刊掲載>