肝硬変の患者に将来、ダークチョコレートが処方される日が来るかもしれない。研究者がウィーンで開かれた肝臓に関する会合でチョコレートの健康への効用を調べた研究結果を報告した。 肝硬変の患者では食後に腹部の血圧が危険な水準まで上昇し、血管破裂につながることもあるが、ダークチョコレートを食べることでこれが抑制されるという。 末期肝臓病の患者21人を対象にした研究によると、食事にカカオ85%含有のチョコレートを含めた人では、ホワイトチョコレートを含めた人と比べ、肝臓につながる血管内の血圧上昇の割合が著しく小さかった。 カカオに含まれるフラバノールという抗酸化物質が、血管を広げるのに役立つと考えらている。(ロイター)