記憶に関係する神経伝達物質のアセチルコリンは卵黄、大豆、肉類、魚などの食材に多く含まれるレシチン(脂質)から脳内で合成されます。 食材からレシチンが摂取されると、まず肝臓でアセチルコリンの原料となるコリンが作られます。次に肝臓で作られたコリンが血液脳関門を通過して脳内に入り、大脳基底核細胞でアセチルコリンになり脳内に分泌されます。 肥満や肝炎などで肝機能が低下するとコリンの製造量が不足し記憶力に影響を与えます。さらに肥満が進むと皮下脂肪からホルモン様タンパク質のレプチンが分泌され脳の神経細胞に直接作用し、脳の報酬系の働きを活性化するドーパミン神経を抑制します。すると、快感を与える報酬系が活性化できず、何かに成功したり欲求が満たされても脳が気持ち良くならず、だんだんと物事をやろうとする気力がなくなり、食べる事と寝る事以外に何もしなくなります。さらに周知の様に肥満が進むと糖尿病、高血圧症などの