肝癌は、国内の男性の癌死の3位、女性の4位に位置していますが、その他の癌との決定的な違いは、多くの肝癌は慢性の肝疾患から発症する事です。 肝臓の病気は慢性肝炎から徐々に進行し、肝硬変になります。段階を追って正常な柔らかい肝臓の状態をF0、硬い肝臓(肝硬変)になるに従ってF4までの5段階で評価します。 慢性肝炎(F1〜3)になると1年以内の発癌率は2%前後ですが、より重度の肝硬変(F4)になると発癌率は7%位まで上昇します。 肝癌の診断法として、最も多いのが超音波検査(エコー検査)次にCTやMRI検査があり、この他に腫瘍マーカーが用いられています。そして、最終の診断には生検や血管造影検査が行われます。 肝癌の腫瘍マーカーとしてAFPが頻用されています。AFPは胎児の血清中に存在するタンパク質の一種で出生後なくなり、肝癌になると増加します。しかし、慢性肝炎や肝硬変でもAFPは上昇しますので信頼
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