1930年代以降、ラット、ネズミ、サルなどを使った実験でカロリー摂取を30%抑制すると、寿命が40%延びる以外に健康維持にも効果があることは証明されています。人間による実験も米国で進行中ですが、一般論としてカロリー制限を継続することはなかなか実行できないと思われます。 そこで、英ロンドン大学ユニバシティー・カレッジ(UCL)の研究チームがネズミを用いた実験で食物摂取に対する身体の反応を調整するタンパク質(S6K1)の生産を抑制する遺伝子操作を行ないました。 その結果、メスのネズミは寿命が20%ほど延び、骨も強く、運動能力、認知能力やT細胞なども若々しいことが確認されました。一方、オスのネズミではインスリン耐性の抑圧やT細胞などに健康面の効果は確認できましたが、寿命の延びは確認できませんでした(原因は不明)。 しかし、当初、線虫を用いたカロリー制限からスタートした実験はその後、ラット、ネズミ
化粧品で注目されている肌を構成する物質にコラーゲンとヒアルロン酸およびエラスチンがあります。コラーゲンは細胞同士を結びつける硬タンパク質の結合組織で、細胞内物質の骨格を形成します。ヒアルロン酸は、その骨格を埋める単糖のN−アセチルグルコサミンとグルクロン酸がずっとつながった長い糖鎖でネバネバしたムコ多糖体の一種です。さらにエラスチンはコラーゲンとヒアルロン酸をつなぎ止める釘の役割をする硬タンパク質です。 皮膚にシワが増えて肌のみずみずしさがなくなるのは細胞内の水分が減るからと説明される事がありますが、より正確には水を大量(1gで6ℓ)に包み込むヒアルロン酸が老化とともに減少し、保水能力に劣る別の多糖体が増えて、水分が少なくなった空間に脂肪がたまるからです。 この様なムコ多糖体を含む多糖体や糖鎖とタンパク質が結合した糖タンパク質はきわめて保水能力が高い事が判っています。 例えば、南極や北極に
従来の医薬品開発は、医薬品のベースとなる公知の化合物およそ500万種類から選び、それを試験管やシャーレの中のタンパク質に加える事で特定の疾患の原因となっているタンパク質に対しての活性化で、原因となるタンパク質に結合し、その働きを阻害するか、あるいは活性化するものを探すところからスタートします。 その後、動物実験や臨床試験などの検証をへて実際に使用される飲み薬や注射剤などへの製造化を行い、厚労省の承認を得て初めて新薬が誕生します。もちろん、これらのプロセスで効果が無かったり何か問題が発生すると開発はストップされ全てが水の泡に帰します。 一方、ゲノム創薬は疾患の原因となっているタンパク質の構造を解析データやそのタンパク質を作る遺伝子の情報から突き止め、タンパク質の構造の「鍵穴」にあった「鍵」となる化合物をコンピュータ・シュミレーション技術を活用して設計する事で、ターゲットとなるタンパク質と結合
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