Ｘ染色体は女性を守っている : 糖鎖ブログヒトの遺伝子は約２２，０００個ですが、男女を区別する遺伝子はその１％にすぎず９９％は同じですので、男女間にそんなに相違がない様に思えますが、全くそうではありません。 周知の様に性染色体の組合せは女性はＸＸで男性はＸＹで、これが全ての細胞に入り、Ｘ染色体上には１，０００〜１，５００個の遺伝子が、Ｙ染色体上にはわずか２５個の遺伝子があります。そこで、細胞レベルでの遺伝子の作用を同等にするために、通常は女性の２つのＸ染色体のうち１つは不活性化（活動を休止）しています。 しかし、不活性化といっても現実にはＸ染色体上の約２０％の遺伝子は働き不活性化を免れていますので、女性は男性に比べ、自閉症や統合失調症になりにくい傾向がある様です。 また、男性だけがもっているＹ染色体上の遺伝子は脳に作用してたくさんのドーパミン神経を作らせます。ドーパミン神経は大脳の下部の腹側被蓋野（ふくそくひがいや）から大脳の真ん
