師走、しかもボーナス後のアップルストアの光景は衝撃的だ。人がごった返し、また街ゆく人がひっきりなしに店に入ってくる。店舗の一角だけを観察していても、30秒に1台のペースでiPhoneが売れていくし、バックヤードからは5台ずつiPhoneの箱を運び出すスタッフが追いついていないほどだ。また思い思いのバンドを選んでApple Watchを手に店を出て行く人が絶えない。 そんな大盛況の「アップル 表参道」で12月8日、どよめきが起きた。アップルのCEO、ティム・クック氏が突如として来店したからである。 来日の目的とは? 今回のティム・クック氏の来日の目的はどこにあるのだろうか。アップルにとって日本には、いくつかの側面がある。 決算からすれば、日本をアジア太平洋地域から切り離しており、1国の売り上げ規模としてはアメリカ・中国に次ぐ市場だ。ただし、売り上げについて言えば、アップルストアの店頭を見るに