私立カリタス小学校の児童ら20人が刺され、小6年の栗林華子さん(11)と外務省職員の小山智史さん(39)の命を奪った「川崎20人殺傷事件」。岩崎隆一容疑者(51)は、スクールバスに乗るために並んだ児童や保護者の後方から接近し、次々と凶刃をふるった。1人目の犠牲者を刺してから、自殺するまで1分にも満たない、息をもつかせぬ犯行だった。 「この事件で、“ひきこもり”が、さらに世間の目から冷たく見られてしまいます。僕らのやっていることも厳しい状況になるかもしれません」 と感想を漏らすのは、40代・50代ひきこもり家庭支援組織「市民の会 エスポワール京都」を主宰する山田孝明氏だ。 「池田小学校事件(2001年)や秋葉原無差別殺傷事件(08年)の犯人はまだ若く、社会とも接点があった。ところが、今回の事件の岩崎容疑者は50歳を超えているし、10年以上ひきこもっていたということですから、普通はあんな事件を