国内には約40種のホタルが生息していますが、その中で日本を代表する種といえば、「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」です。 ゲンジボタルは日本の固有種ですが、ヘイケボタルは日本全国の他、朝鮮半島や中国北部にも分布しています。 これまでの研究で、ヘイケボタルは点滅発光する光の中にミリ秒レベルの「またたき」を伴うことが知られていました。 この”またたき現象”はゲンジボタルには見られないもので、その発光の意味合いも分かっていませんでした。 しかし中部大学、慶應義塾大学の研究チームは今回、ヘイケボタルのまたたき現象がパートナーを探すときの一種のコミュニケーションとして機能していることを発見しました。 特にオスはまたたきをヒントにして「他のオス・交尾済みのメス・未交尾のメス」の3者を見分けていたようです。 研究の詳細は、2023年2月10日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されて