もしあなたが、IT技術の本質をつかみ、高度なアーキテクチャの設計ができ、その内容を関係者に説明し納得させられる力を持っているのなら、すでにコンサルティングに必要なスキルの大半は身に付いている。後は実践あるのみだ。経営者だって人の子。怖い人ばかりじゃない。勇気を持って踏み出してみよう(本文より)。 1. 顧客満足につながるシステム構築のために 1.1 そのシステムで本当にお客さまは満足しますか? あなたがプログラマなら、「いま、コーディングしているこのシステムは本当にユーザーが望んでいるのだろうか?」「作ったものは本当に役に立つのだろうか?」――、こんな疑問を感じた経験はないだろうか? 自分が開発したものが使われ、喜んでもらえることは、技術者であれば誰でも願うことであろう。多くの場合、こうした疑問は、見習いの段階を終えて、技術者として自信が出てくるころからわいてくるようになるが、先輩や上司に