シリコンバレーは民主党支持が圧倒的だが、一部の著名なIT関係者はトランプ氏支持を打ち出している/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images ニューヨーク(CNN) サンフランシスコ・ベイエリアは長い間、そして今も、既成概念を嫌う人々が集う民主党の牙城(がじょう)だ。圧倒的多数が2016年にはヒラリー・クリントン氏、20年にはジョー・バイデン氏に投票した。しかし、シリコンバレーの億万長者の中の小規模だが強力な一派は、テクノロジー業界でドナルド・トランプ氏を支持する可能性がある人や同氏のスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」に関心を持つ人たちのために道を切り開いている。 イーロン・マスク氏は週末、トランプ氏支持を明確に表明。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、新たなトランプ氏支持の政治活動委員会「米国PAC」に多額の寄付を約束した。億万長者のテクノロジー投
(CNN) ドナルド・トランプ氏は暴徒から復活者へと転身を遂げた。 共和党全国大会の初日、前大統領の政治観を決定づけていた国家のディストピア(反理想郷・暗黒世界)的衰退という強烈なイメージはほとんど聞かれなかった。 代わりに現れたのが神聖さの感覚だ。つまり数千人の共和党代表団に脈々と流れる奇跡への信仰と、13日にペンシルベニア州で起きた暗殺未遂事件であわや殺されそうになった党の英雄を神が救ってくださったという思いだ。 15日、ミルウォーキー州に集まった大勢のトランプ支持者は共和党のリーダーを称(たた)え、MAGA(「米国を再び偉大に」)運動のスーパーヒーローから聖人的な地位へと祀(まつ)り上げた。 トランプ氏は負傷した右耳にガーゼを当て、米プロバスケットボール(NBA)ミルウォーキー・バックスのホームアリーナのスタンド下に立っていた。その姿はまるでタイトル戦を前にリングに上がらんとするヘビ
中国・北京で、ドナルド・トランプ前米大統領銃撃事件のニュースを伝える大型ビジョン(2024年7月14日撮影)。(c)GREG BAKER / AFP 【7月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は16日に公開された米ビジネス誌とのインタビューで、台湾は米国に対中防衛費を支払うべきだとの考えを示した。 トランプ氏はブルームバーグ・ビジネスウィーク誌とのインタビューで、11月の大統領選で再選された場合、中国から台湾を守るかと質問された。 これに対し、「私は台湾の人々をよく知っているし、とても尊敬している」としながら、「台湾はわが国に防衛費を支払うべきだと思う」「われわれは保険会社と変わらない。台湾は何もしてくれない」などと述べた。 また、米国の半導体部門への投資を促す「CHIPS・科学法」の主要な受益者が台湾企業である点にも言及。「彼らはわが国の半導体産業のほ
米ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された共和党大会に出席したドナルド・トランプ前大統領(2024年7月15日撮影)。(c)Brendan SMIALOWSKI / AFP 【7月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領について、信奉者らは長年、米国を救うために神に選ばれたと主張してきたが、暗殺未遂事件を間一髪で生き延びて以降、トランプ氏を「救世主」とあがめる熱狂は新たな高みに達している。 ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)で15日に開幕した共和党大会に参加した党員らは、トランプ氏の命が救われたのは神の介入のおかげだと口々に語った。 銃撃後、はためく星条旗を背に血を流しながらも拳を突き上げるトランプ氏の写真も、信奉者には好ましく映った。 扇動的な発言で知られる右派のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Gree
(CNN) 複数の情報筋がCNNに明らかにしたところによると、米当局はイランがトランプ前大統領の暗殺を企てているとの情報を入手し、これに基づきシークレットサービス(大統領警護隊)はここ数週間、トランプ氏の警護を強化していた。 トランプ氏は13日にペンシルベニア州で演説中に銃撃されて負傷した。情報筋によると、射殺されたトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)がイランの暗殺計画に関与していたことを示すものはないという。 敵対する外国の情報機関による脅威があったことや、トランプ氏の警護が強化されていたことから、警護に過失がなかったか疑問が向けられることになりそうだ。 ある安全保障当局者によると、シークレットサービスとトランプ氏の陣営は13日の集会の前に脅威について知らされていたという。 この当局者はCNNに、国家安全保障会議(NSC)とシークレットサービスが高官レベルで連絡を取り、トランプ氏
7月15日、トランプ前米大統領(写真)が13日の演説中に銃撃を受けながらも致命傷を免れたことについて、キリスト教右派・福音派の支持者らは同氏が「神から祝福された」候補との考えを強めており、選挙戦で宗教的な崇拝を奨励する動きが一段と強まっている。写真は米ウィスコンシン州 ミルウォーキーで撮影(2024 ロイター/Andrew Kelly) トランプ前米大統領が13日の演説中に銃撃を受けながらも致命傷を免れたことについて、キリスト教右派・福音派の支持者らは同氏が「神から祝福された」候補との考えを強めており、選挙戦で宗教的な崇拝を奨励する動きが一段と強まっている。 ウィスコンシン州ミルウォーキーで15日開幕した共和党全国大会で話を聞いた州・地域を代表する代議員18人のうち16人が、トランプが死を免れたのは神のおかげとの考えを示した。 テキサス州の代議員であるレイ・マイヤーズさんは「神秘的なことが
<カリスマ性を強くしたトランプを相手に、民主党は全く対応ができていない> 先週13日にペンシルベニア州で発生したトランプ候補の暗殺未遂事件は、何よりも共和党に変化をもたらしました。まず、負傷しつつも拳を振り上げる写真によって、強運とタフネスを持った特殊なカリスマ性のイメージを増幅したトランプは、確かに当選へ向けて勢いを増しています。 それ以上に、この「カリスマ性の増幅」というタイミングを使って、様々な動きがありました。それは、共和党の団結ということです。大統領候補の暗殺未遂、しかも巻き込まれた民間人には犠牲者が出るという中で、アメリカでは「団結」というスローガンが幅広く叫ばれるようになりました。 事件当初は、トランプ氏への批判を強める民主党と、自身への起訴などへの政治的な報復を口にするトランプの対立エネルギーがエスカレートしたことが、20歳の若者を凶行に走らせたという批判がありました。これ
実業家のイーロン・マスク氏(2024年5月6日撮影)。(c)Frederic J. BROWN / AFP 【7月17日 AFP】実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏は16日、米カリフォルニア州で生徒が性自認を変えたことを教師が保護者に通知するのを禁じる新法が成立したことを受け、宇宙開発企業スペースX(SpaceX)およびX(旧ツイッター)の本社を同州からテキサス州に移転すると表明した。 カリフォルニア州の保守的な学区では従来、生徒が自身の名前や代名詞を変更した場合、または、ジェンダーが異なる施設の利用やプログラムへの参加を希望した場合、教師は保護者への通知を義務付けられていた。 新法をめぐっては、保護者の権利を要求する教育委員会の一部と、弱い立場にある生徒の幸福を懸念する性的少数者(LGBTQ)の活動家が対立し、文化闘争に発展していた。 ギャビン・ニューサム(Gavin Ne
実業家のイーロン・マスク氏(左)とドナルド・トランプ前大統領(2024年7月16日作成)。(c)Frederic J. BROWN / Giorgio Viera /AFP 【7月16日 AFP】実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏は、11月の米大統領選に向けてドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を支援する政治活動委員会(PAC)に毎月約4500万ドル(約71億円)を献金する考えを明らかにした。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が15日、報じた。 トランプ氏がペンシルベニア州バトラー(Butler)の選挙集会で銃撃された13日、マスク氏は同氏の支持を正式に表明。 自身が2022年に買収したX(旧ツイッター)に、「私はトランプ大統領を全面的に支持する。早期の回復を願っている」と投稿した。 WSJの報道によれば、マスク氏が献金するとしている政治団体「アメリ
顔から血を流し、群衆に向かってこぶしを突き上げるトランプ氏。シークレットサービス(大統領警護隊)の要員に囲まれている=13日、ペンシルベニア州バトラー/Evan Vucci/AP (CNN) 始まりは何の変哲もない選挙集会だった――。カメラマンのエバン・ブッチ氏がAP通信向けに幾度となく撮影してきた集会と同じだ。 トランプ前米大統領はペンシルベニア州バトラーの演台に上がって支持者にあいさつし、演説を始めた。 次の瞬間、あたりは大混乱に陥った。 ブッチ氏は13日の暗殺未遂について、「自分の左肩越しに破裂音が数発聞こえた。すぐに銃声だと分かった」と振り返る。「この時、私は演台にレンズを向けていた。大統領警護隊(シークレットサービス)が駆けつけて(トランプ氏に)覆いかぶさるのが見えた。そこから仕事モードになり、一心不乱に自分の仕事を始めた」 集会参加者の多くが避難する中、ブッチ氏ら写真ジャーナリ
【7月16日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領(81)は15日、NBCテレビのインタビューで、自身の「知力」に問題はないとし、心身ともに大統領として適格だとアピールした。 ホワイトハウス(White House)でNBCのアンカー、レスター・ホルト(Lester Holt)氏による1対1のインタビューに臨んだバイデン氏は、「私は確かに年を取っている」が「トランプより3歳年上なだけだ。しかも、私の知力はかなり鋭敏だ」と主張。 その上で、「『彼(バイデン)は81歳だ。83歳、84歳になったらどうなるんだろう』と疑問に思われるのは無理もない」と答えた。 バイデン氏は、先週行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議関連の会合で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領をロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin
米ペンシルベニア州バトラーで行われた選挙集会で、銃撃された後に耳から血を流しながらシークレットサービスに囲まれて退場するドナルド・トランプ前大統領(2024年7月13日撮影)。(c)Rebecca DROKE / AFP 【7月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の暗殺未遂事件を機に矛盾に満ちた陰謀論が氾濫し、11月の大統領選を前に政治的二極化の進行が改めて浮き彫りになっている。 トランプ氏は血を流しながらステージを離れたが、ソーシャルメディアには、銃撃は「やらせ」で血は「偽物」という根拠のない主張や、事件直後に笑っている警護要員の加工写真が拡散されるなど、左右両派から、さまざまな臆測と陰謀論が飛び交っている。 この事件は、大統領選を前に分断された米国の政治的な対立を過熱させ、偽情報を氾濫させていると専門家は警鐘を鳴らしている。 内部犯行や偽旗作戦を指摘
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