パリで競売にかけられた中国・清朝の皇帝の玉爾(2009年4月29日撮影)。(c)AFP/JACQUES DEMARTHON 【4月30日 AFP】パリで28日開かれたアジア美術品の競売会で、中国・清朝の皇帝の玉爾(ぎょくじ)を、中国人男性が168万ユーロ(約2億2000万円)で落札した。中国当局は、この印鑑は1860年に北京(Beijing)の円明園(Old Summer Palace)から英仏軍に略奪されたものだと主張し、競売の中止を求めていた。 玉爾の予想落札価格は30万ユーロ(約4000万円)だったが、この男性と別のアジア人バイヤーとの落札合戦が白熱し、最終的にはその5倍以上の価格で落札された。この男性は氏名を公表しておらず、フランス在住の美術品収集家の代理として競売に参加したと語っている。 円明園は清朝(1644-1912)時代の皇帝の住まいとされるが、中国当局は、玉爾は中国に返還
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