小林製薬の水洗トイレ用芳香洗浄剤「ブルーレット」が10日、発売40周年を迎える。働く女性が増え始め、家事の効率化に注目が集まった69年に「トイレ掃除が簡単になる」と売り出し、今では年間約7800万個、約130億円を売り上げる製品に成長した。 開発の端緒は、小林一雅会長が留学先の米国で知った、清潔な水洗トイレだった。日本のトイレは当時はくみ取り式が主流で、水洗化率は2割。「汚い、暗い、臭い」トイレを快適な生活空間に変えることを目指した初代の製品は、天井近くに設置したタンク内につり下げる形。社員が住宅や飲食店を訪れて取り付け、使い方や効果を伝えて営業した。 その後はトイレ設備や消費者意識の変化に合わせて開発を進め、手洗い付きトイレ用のタンク上に置く商品(86年)や、生活習慣病をチェックしやすいよう無色の水が流れる商品(90年)などを送り出した。 同社は8月4日に40周年記念感謝品を発売。売り上