12日午前8時5分ごろ、兵庫県三田市末で牧場を経営する男性(39)から「牛舎の乳牛をつなぐロープが切られた」と三田署に通報があった。三田署が調べたところ、牛をさくにつなぐロープ12本のほか、5歳の乳牛1頭が刃物で左前脚首を約10センチ切られていた。牛は治療を受け、命に危険はないという。 三田市内では、この牧場とは別に、8月27日と今月11日に、伊藤ハム(兵庫県西宮市)が飼育を委託している牛舎で、黒毛和牛計15頭が刃物で額や腹、脚などを最大約30センチ切られ、うち1頭が死んでいる。今回の現場とは約2キロの距離で、三田署が器物損壊容疑で関連を調べている。 三田署によると、ロープが切られた牧場は、4棟の牛舎で約75頭の乳牛を飼育。経営者の男性は11日午前2時半ごろ、乳牛の鳴き声を聞いて牛舎に駆けつけ、けがをしているのを見つけ、12日に届けた。牧場の経営者は朝日新聞の取材に対し「理由は全く思い