一般社団法人「Colabo」代表 仁藤夢乃さん(29) 夜の帳(とばり)が下り、色とりどりのネオンがまぶしい東京・新宿の歌舞伎町。新宿区役所前にド派手なピンクのマイクロバスを止め、その横で、10代の女子限定の無料カフェを開いている。 ピンクのテントの中で、制服姿の数人がお菓子を食べながら携帯電話をいじったりおしゃべりしたりする中、遠慮気味に入って来た少女がいた。 「初めて? 温かいおでんがあるよ。お菓子も。遠慮しないでね」 少しだけ笑みを見せてうなずく少女を、すぐに招き入れた。 昨年10月から「Colabo」が運営する「Tsubomi Cafe」だ。夜の街をさまよう少女たちを支援する国と東京都のモデル事業に選ばれ、水曜の午後6時から10時まで原則月に2回ずつ、新宿と渋谷・神宮通公園で交互に開設する。お弁当やおにぎり、おでん、お菓子などが用意され、携帯電話の充電もできる。化粧品や生理用品、衣